「強すぎる男」、「弱すぎる男」!

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※けい花 プリザーブドフラワー

その若い夫婦は夫の親の強い反対を押し切って結婚したのですが、夫はその後も
「おやじたちには一切世話にならない」と意地になっていました。

生活は苦しいのに、考え直した親が祝い金の形で援助を申し出てくれたときも、そ
の場でにべもなく突っぱねました。

妻は、大事な決断をするのにも自分には一切相談もせず、自らの意地を通すことだ
けにムキになっている夫が悲しいのです。

結婚前に抱いていた「しっかりした信念を持った、強い人」という夫への尊敬の念
はだんだん薄れ、何だか「幼稚さ」ばかり感じるようになってきたといいます。

リーダーシップを振るうのも、ご自分にこだわり続けるのも結構ですが、「奥さん
と共同戦線を張れば、苦労も共に楽しめるし、二人一緒に成長もできるのに」と、
教えてあげたい気がしてなりません。

反対に、最近目立って増えているのは、本音を口に出せない弱すぎる男です。

例えば、妻が浮気したとき、「すべて許すから帰ってきてほしい」と言う夫は、み
なさんが想像される以上に多いのです。

弱い夫の原因は、本人の性格的な弱さからか、外に女性がいるなどで妻や家庭に対
して「心ここに在らず」のせいか、どちらかのようです。

ともに、家庭内での面倒をひどく嫌い、問題から逃げたり先延ばしたりします。

それに強く反発した妻が、あえて無茶を承知の上で暴走してしまったというケース
も少ないのです。

子どもの問題から逃げ回る父親も同じです。

「一番怖いのはだれですか」と問われて「息子」と答える父親は決して珍しくあり
ません。

でも実は、強すぎたり弱すぎたりではなく、足りないのは愛情なのだと思います。

強かろうと弱かろうと、愛があれば、「ここぞ」というとき必ず勇気と力を出せる
はず、という気がしてならないのですが……。

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