【し】「白黒ハッキリさせて!」

「し」

「ちょっと、私のこと好きなの嫌いなの?どっちかハッキリしなさーーいっ!!」何事も白黒つけないとイライラする、まるでオセロのような気質のアナタ。気づけば彼から距離を置かれてしまっていないでしょうか?物事、白黒ハッキリさせないと気が済まない!というと、まるで人生でオセロをしているみたいですよね。そこで、何でも白黒ハッキリつけたがって曖昧なことが許せない性格(ちよつと長いですよね)のことを、「オセロ気質」と呼ぶことにします。さて、その「オセロ気質」の人には、困った癖があります。話し方が、お世辞にもロマンチックとは言いがたいのです。相手に「AかB、どっちにする?」と二択で聞くことが多いのです。しかも、「選択肢は用意したんだから、ちゃーーーんと答えて欲しい!」という期待をこめて、ググググっと変な「圧」をかけて迫ってしまいます。その「圧」を感じた相手は驚いて、それほど優柔不断でないのにうまく答えられなかったり、思ったことを話してくれなくなったりします。たとえば、恋人同士で食事に行こうという時、こんな会話になることがあります。

彼女「ねぇ、イタリアンとフレンチ、どっちにする~?」(即答を期待してググッと圧をかける)

彼氏「…どっちでもいいよ」(いつの間にか二者択一になっていることにビックリして、とっさに答えられない)

彼女「何よっ、ハッキリして!そのくらいのこと、2秒もあれば答えられるでしょ!!」(時間制限でグイグイっと圧をかける)

彼氏「(内心、怯える)……じゃあフレンチ!」「じゃあ」というあたりに怪しさが漂っていますよね。

そう、この彼は変な圧から逃れたいがために、場当たり的な答えを口にしているに過ぎないのです。もう一秒待てば、彼の心の中にふと「イタリアンの店で、ピッツァを」というイメージが浮かぶかもしれません。そういう時、リラックスして会話を楽しめる仲なら、「あっ、ごめん。やっぱりイタリアンにしよう」と一言言うだけで、デートプランの変更は簡単です。ところが、オセロ気質さんと付き合っている彼は、希望を共有する気持ちになれないんですよね。何だかとってもしっかり、キッチリと全力で物事を決めていそうなオセロ気質の人といると、前言を撤回しづらくなってしまうのです。聞く側がグイグイ力むと、相手の思考を制限したり発言の自由を奪ったりする可能性があるってこと!また、「問いただす」ことで人間関係を難しくしてしまいます。