【と】「年を取っても手つなぎデート!」

「と」

おじいちゃんとおばあちゃんになっても、いつまでも手を繋いでいろんなところへと出かけていきたいーー。そんなスウィートな気持ちを持って結婚するカップルはとても多いはずです。もしかすると将来「手をつなぐ」という行為はなくなってしまうかもしれないけど、それでもお互いを思いやる気持ちは出会った頃と変わらないという状態でいたいものですよね。シワができたり、歯が抜けてしまったりなんていう本人にとってあまり嬉しくない変化も、パートナーにとってはとても愛おしくみえるもの。人生の中で起こるさまざまな経験を経てたくましく変化していくその様子も、長く一緒にいるからこそ共有できるんです。「私たちは昔はとっても若くて、美しくって、馬鹿だったことを覚えてる?」なんて思いで話ができることも楽しく感じるのです。秘密をたくさん知っているというよりも、どうすればお互いが心地よくいることができるか、どうすれば相手が喜ぶのかということを他の誰よりも知っていることです。家族を支えるために子供が手を離れるまでは、やってみたいなと思っていたことを我慢していたということもあるでしょう。でも子供も巣立ち、仕事も退職した時にその今までやってみたかったことに挑戦することをお互いが応援しあえる環境が整っていることです。若い頃は気の知れた2人でもオブラートに包んで何か物事について話をしたり、正直にはっきりと言わなかったりしたこともあったでしょう。でも長くいればいれるほど良い意味でそういった気を使う必要がなくなり無駄なくお互いに何が欲しいのか、何が必要なのかを伝えることができるようになるんです。毎日、世界で一番スペシャルな人とすごしてきた人生を振り返ると辛いことなんかよりも幸せのことのほうが多いもの。その事実は何年間自分が相手のことを愛してきたかなんて関係なく、愛する気持ちが歳をとったと感じることはないのです。人生がこれからどうなるか分からないような段階で、若かりし頃に選んだ人。その相手と何十年経っても「一緒にいる」という今の状況は、その選択が正しかったということを証明している証拠であることに間違いはないのです。