【や】「優しい言葉と感謝の言葉!」

「や」

感謝の気持ちなしでは、人は生きていけません。なぜなら、感謝する相手がたくさんいるのに、気づいていないことになるからです。それでは、どんどん孤立してしまいます。友達も失うことになるかもしれません。感謝する相手は、人間だけではありま

せん。食べ物にだって、感謝するための、食事の前後にする挨拶があるのです。その感謝の気持ちがどれだけ大切かを、その理由を説明します。感謝とは、幸せに気付かせてくれるものです。幸せだという気持ちから、感謝の言葉が出てくるのです。ちょっとした、ささやかなものでも感謝することは、その瞬間に感じた幸せをより大事にできるものです。ありがとうという言葉は、漢字にすると「有難う」となります。有り得ることが難しいと書くのです。有り得るということが奇跡だということです。有り難いと思うこと、そう感じる心が感謝を感じる心なのです。なので、感謝の気持ちは、自分に幸せを気づかせてくれるのです。子供に挨拶を教えないことは、ネグレストの一種だという意見があります。この意見に賛同するかどうかは、人それぞれですが、感謝の気持ちは誰にでもあるものです。それを言葉にする簡単な手段が挨拶なのです。感謝できないことは、挨拶ができないことと同じなのです。保育園、幼稚園に子供をあずければ躾されると考えて、挨拶のような最低限の躾すらしていない親が多いと嘆く意見があります。子供は小さな大人ではありません。最低限のことも教えてあげられない大人が、親になっていることは、子供にとっての最初の不幸なのかもしれません。感謝の気持ちは優しさをくれます。優しい人ほど、感謝をしているものです。さらに優しい人なら周囲に話せる人、頼れる人であふれてきます。なぜ人が寄ってきてくれるかと言うと、ちゃんと感謝の言葉や行動をしてお礼をしているからです。お金や物がなくても「ありがとうございます」の一言を忘れなければいいのです。言葉だけで十分なのです。お礼を言われて嫌な気分になる人はいません。親孝行を考えているのなら、自分を大切にしてください。人間は生まれるというだけで、途方もない確率なのです。いろいろな病気にもかからずに、こんなに大きくなりましたということの現実が、幸せであることを照れくさくて感謝の言葉を伝えられない、という人も多いと思います。しかし、言葉にするしないとは別に、自分を大切にできているか考えてみてください。無理はしていないか、ストレスは溜まっていないか、休息は取れているのか、本来最初に感謝するべきは、いつも頑張っている自分自身なのかもしれません。この世から「ありがとう」という言葉が消えてしまったらどうなるでしょうか。そうなると、感謝の気持ちを表すのに、いろいろな手段の中から一番簡単な方法が消えてしまうわけです。そうなると、感謝することがとても難しくなってしまいます。

優しい言葉と感謝の言葉、とても奥が深いものです。