「現在、過去、未来の自分!」


「け」

日本にいると、常に「気がつくと忙しくなってしまう」という現象が起こり、それがどうしてなのか不思議で仕方なかったりします。

しかし、立ち止まってよくよく考えてみると、忙しいことは必ずしも充実しているということではなく、自分が何でそんなに忙しいのかについて考える余裕がなくなってしまうと、それはそれでよくない兆候です。

そこで、自分の時間の使い方について考えてみるという必要性が生じてくるのですが、そのときに直面する、「何を基準に考えるのか」というのはとても重要な問題です。

それは、自分がやっていることが「現在の自分のため」の時間なのか、「未来の自分のため」の時間なのか、「過去の自分のため」の時間なのかの3つに分けてみるという方法です。

たとえば、生活のために仕方なくやっている仕事がある場合、それは「現在の自分のため」以外の何者でもありません。

漫画を読む、テレビを見る、などの娯楽も基本的には「現在の自分のための時間」です。資格を取るために勉強をするなどの時間は「未来の自分のため」に該当します。

小学校の頃の先生に会いに行く、中学の頃の同級生と会って思い出話をする、卒業アルバムを見て当時を懐かしむ、または借金を返済するために働く、などは「過去の自分のため」の時間になります。

もっと言うと、とりあえずお腹を満たすだけの食事は現在のためにしかなりませんが、健康に気を遣った食事は未来のためにもなります。

同じ「飲みに行く」という行為にしてみても、尊敬している上司と会社の将来について話しに行く場合と、合コンで若い女の子のメアドをゲットしに行くというのでは、時間の使い方としては根本的に異なります。

異性と会う時間にしても、将来を考えられる相手と会う時間は「未来」に分類可能ですが、今だけ楽しければ良いという場合は「現在」、もう別れたいと思っている相手と会う時間は「過去」に分類できるかと思います。

未来のためにお金を貯蓄したり投資したりするのも大切ですが、貯蓄できない時間を未来のために投資するのは、もしかしたらそれ以上に大切なことかもしれません。

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