30歳の同窓会!!!

「その10年が人生を決める」とも言われる、20代。

大半は自分の理想や夢を追い、自分の欲に素直になって、その10年を駆け抜けてゆく。しかし、中には事情を抱え、20代でそれは叶わず、30代を迎えるものもいる。

忙しかった日々が落ち着き、ようやく母の遺品の整理に手をつけ始めた。

押入れの奥に眠っていたのは、外国製のおしゃれなアルミ缶。その中に卒業文集やら、図工の作品がぎっしり詰まっている。

そして見つけた、幼稚園のときに書いた七夕の願い事。「かわいい およめさんに なりたい」

いびつなひらがなが並ぶ。その後ろに、きちんと、これまた歪んだひらがなで綴ってあった。それを自分が書いたものだとは信じられなかったかもしれない。

いつから、素直になりたいの・やりたいことを願うことができなくなっていたんだろう?

20代も終えてしまったけれど、それでも、まだ30歳。好きな人と出会って、一緒に暮らす。そのくらいの夢はきっとまだ叶えられるはずだ。

高校時代の友人に、進学で上京し、そのまま東京で結婚、そして離婚して故郷に戻ってきた子がいて、彼女はいつも「東京なんて、ものと人と建物ばっかり多くて、疲れるしすぐ飽きる」と言っていたけれど、それでも羨ましかった。都会に飽きてみたかったのだ。

あの彼女、結局、転勤で地方にやってきたメガバンクの年下の男子と再婚して再上京したんだよなぁ……。

あっちこっち行ったり来たり、波乱万丈な彼女。「20代で2回もウエディングドレス着るなんてね」と笑う顔には、一点の曇りもなかった。

そのとき、中学時代の同窓会の知らせが届いた。

「久しぶりに懐かしい人たちと会ってみてもいいんじゃないか」父の言葉を聞きながら、恋愛に縁遠い娘を本当は心配しているのかもしれないと思った。

30歳の同窓会で突きつけられる地方女子の現実。

「もう、30だよ。」「まだ、30だよ。」

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