母娘の結婚観、その温度差!!!

経済状況や社会的な風潮が異なる、母親世代と私たち娘世代では、結婚相手に求める条件に違いがあるといいます。

「親が気に入らない彼」と結婚してOK?両親の意見はどこまで聞くべきか!?

☆ 同居で嫁姑戦争を経験した母と、その娘

30代のバリキャリM子さん一家は、父方の実家で祖父母と同居してきました。

数年前に祖父母が他界してからは、父母は都心に中古マンションを購入し、暮らしています。

とにかく嫁いびりが生き甲斐だったような祖母と、何度もM子さんを連れて実家に帰りながらも、結婚生活を継続した母。

壮絶な嫁姑戦争を目の当たりにして育ったM子さんとそのお母様に、結婚相手の理想像を聞きました。

「結婚したくない。するならうちに婿に来てほしい。マスオさん?」(M子さん)

結婚への理想以前に、結婚生活の窮屈さよりもキャリア形成して自立したいというY美さん。宣言通り、現在はデザイン会社の部長さんだそうです。

「30代半ばですし、そろそろとは思うけど、私たちがあまりいい家族像を示していないから。もし結婚してくれる人がいれば、女だからこうとか、嫁はこうすべきとか縛り付けない寛容なご家族がいいですね」(M子のお母さま)

お母さまは自身の経験から、嫁いびりに合わないことを望んでいました。

男女雇用機会均等法など、男女の社会での平等性を叫ばれ始めたのは、まだまだ最近のこと。

お母さまは、女だからこうしろ、ああしろという古い考えが強い義父母のもとで苦しみました。これからの時代には、あってはならないことですよね。

☆ 女でひとつで育てた母と非行に走った娘

20代後半のU奈さんは幼い頃に父と死別。以降、お母さまが女でひとつで育ててくれました。彼女は現在婚約中で、来年の夏に入籍予定です。

そんなU奈さんは、お母さまが掛け持ちで働く姿に感謝をしつつも、寂しさから非行に走ったことがあるそうです。

「もう自分の代でも荒れてたけど、レディースってやつ。いつも仲間がいる安心感でつるんでました。万引きしたり、悪いことをしたかったわけじゃない。ただ仲間がいたから行くって感じ」(U奈さん)

当時は周囲のお友達に悩んだというお母さまですが、「今ではみんな家庭を持っていたり、子供がいたり、落ち着いているのよ」とも言います。

そんな苦労を共にしたU奈さん母子に理想の結婚相手像を聞いてみました。

「今の彼氏。同棲するようになって、家事とかいろんなことのやり方が違う家庭で育ったから、うちはうちのルールを作ろうって、洗濯物のたたみ方も聞いてくれる。家庭を作ろうって気持ちがしっかりある人。強要はしてきません」(U奈さん)

「多くは望みませんけど、悲しい思いはさせないでほしいです。これからずっと寄り添ってくださればいいと思います」(U奈さんのお母さま)

早くにご主人を亡くしたお母さまの言葉は、重みがあります。U奈さんも、家族を築くことを楽しみにしているようでした。

世代や環境により、母娘間でも結婚相手像にずいぶん温度差があるように感じました。

すべて分かりあうのは難しいと思います。どうしても埋められない価値観の違いがある、と知っておいた方が、お互いに楽になるかもしれません。

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